アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB382号(4/2014)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です。

ひまわり 便 秘
flower1 多種類の薬でも改善せず
岡山県 Sさん (62歳)

  若いときから便秘に悩まされており、ずっと市販薬に頼ってきました。
  平成20年6月、胃癌で胃の幽門側を3分の2切除してからは、ますます便秘がひどくなってきたようです。野菜や果物、ヨーグルトなどは好物なので、ほぼ毎日とっていますが、食べられる量は少なめです。便秘に良いといわれる食物繊維の根菜類やキノコなどは消化が悪く、歯が悪いこともあり、あまり食べません。
  元来、私は、副食が中心で主食をあまり食べず、おまけに甘い物が大好きなので、つい間食が多くなり、食生活が偏ってしまうことが便秘の一因なのでしょう。
  今一番困っているのは、便秘で、排便のコントロールがうまくできないことです。
  体調によるのか、食べた物によるのかわかりませんが、定期的に下剤を内服しても、翌日の朝食後にすっきりと排便する日があるかと思えば、全く便意を催さない日があったりで、1日に何回もトイレに行く日や、思いもよらない時間に急に便意を催すことなどがあります。
  知人の中には、術後、玄米菜食で体調を調え便秘対策が上手にできている人もいます。食生活で改善するのが一番だと思っていますが、私に根気がないことと、仕事をしていることを理由に、なかなか実行することができません。
  病院からは食前に服用する漢方薬の六君子湯(りっくんしとう)と、大腸刺激性下剤アローゼン、緩下剤マグミット、就寝前には漢方薬の大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)を処方されています。そのほかにも市販のコーラックも内服していますが、思うようには改善しません。

flower2 ドクターから一言
  多種類の薬を服用しているようですが、いろいろな薬を混ぜないで、一つひとつ効果を確かめることが大切です。例えば漢方薬の大黄甘草湯を夕食前に1包(2.5g)服用し、排便が全くなければ、翌朝にもう一包服用します。これで多くは排便がありますが、さらに必要な場合もあるので自分に合った薬の量を調整してください。


flower1 便秘を治したい
神奈川県 Eさん (72歳)

  平成22年2月、胃癌で胃の幽門側3分の2と胆のうを切除しました。
  術後、食べるとすぐにつかえや、腹痛、膨満感などの症状が頻繁に起こりました。食べられる量が少ないので、毎日排便がありません。そのせいか、2〜3日たつとおなかが張って苦しくなりました。便秘にはアロエの粉末が良いと聞き、毎日、飲んでいましたが、知人から、「アロエなどの下剤はくせになるし、腸の中が黒くなるらしい」といわれてから、アロエの粉末を飲むのが不安です。
  会報に運動で腸を刺激するのが良いと載っていたので、毎日、30分のウォーキングを行っていますが、なかなか改善しません。

flower2 ドクターから一言
  便秘の原因に腸の運動低下があります。ウォーキングを行うのはたいへん良く、便秘以外にも効果がありますので、頑張ってください。また、アロエがよく効くのであれば、ぴったりやめなくても時々飲んでも良いでしょう。


→ 「胃を切除した人の後遺症対策」トップへ

Copyright(C) 昌平クリニック. 記事の無断転載を禁じます