アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB385号(7/2014)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です。

ひまわり 逆 流
flower1 不快感で目が覚めたらヨーグルトを
北海道 Sさん (48歳)

  平成19年9月、胃の噴門部に印環細胞癌ができ、開腹手術により胃と胆のうを全摘し、ルーワイ法で再建しました。
  術後はつかえや逆流、胸やけに悩まされましたが、最近は起こる頻度もかなり減少しました。
  逆流は就寝中に起こりやすく、食道がチリチリと焼けるような感覚で目が覚め、徐々に痛みと不快感が強まります。腸液の逆流なのか、のど元まで上がってきて耐えられなくなります。当初は、対処法がわからず、会報やインターネットを頼りに、上半身を起こした状態で寝たり、逆流してきたときは、いろいろな水を飲んでみたりしました。
  その結果、不快感で目が覚めたら痛みが強くなる前に、牛乳(冷たくても温めても良い)を体の角度を変えながらゆっくりと飲めば治まることがわかりました。牛乳がないときは、クリープをお湯で溶かして飲みましたが、つい最近、牛乳もクリープもなかったのでヨーグルトで対応したところ、牛乳よりも効果がありました。
  逆流が起こるのは、就寝前の1時間以内に飲食をしたときに多いのですが、まれに日中に起こることもあります。時間に追われる仕事中や、ストレスを感じたときに起こるような気がしますが、このような条件下で起こらないときもあり、はっきりした原因はわかりません。6年間の経験で、何となくですが自分なりの対処法がわかるようになりました。なるべくストレスのない生活を送り、寝る前には飲食しないことを心がけることです。

flower2 ドクターから一言
  胃全摘後にルーワイ法で再建したのですから、腸液の逆流を避けることはできません。逆流で大変苦労されたようですが、ヨーグルトも対処法の一つです。ヨーグルトは牛乳などの原料乳を乳酸菌で発酵させて作ります。腐敗防止や血圧降下作用などがあり、また、カルシウムやミネラルの吸収を助けることも知られています。


flower1 食後にリンゴを勧められ
茨城県 Mさん (52歳)

  平成22年2月、胃癌で胃の幽門側を3分2と胆のうを切除しました。術後はつかえや胸やけ、便秘などに悩まされました。
  就寝中に食道から苦い液体がこみ上げてきて気持ちが悪くなり、トイレに駆け込みますが、のどがヒリヒリと痛くなり、せきが止まりません。
  病院の待合室で胃を切除した方と知り合い、その方から、「私も以前は逆流に悩んでいましたが、食後にリンゴを食べるようにしてからは逆流が減りました」と教えてもらいました。早速、食後にリンゴを4分の1個食べ始めてみると、逆流の回数が減ってきたようです。

flower2 ドクターから一言
  リンゴが日本に伝来したのは江戸時代といわれています。食物繊維のペクチンを多く含み、血圧上昇を穏やかにする作用があります。ほかにも腸で消化、吸収を促す整腸作用があり、下痢、便秘に効果があります。便通が良くなると、逆流も自然に減っていきます。


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