アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB391号(1/2015)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です。

ひまわり や せ
flower1 無理に増やさず現状維持で
愛知県 I さん (66歳)

  平成21年1月、胃癌で胃の幽門側を3分の2切除しました。退院後、食後の下痢や腹痛に悩まされました。よく噛んで、ゆっくり食べるのですが、好きな物だと「もう少し食べたい」という誘惑に負けてしまい、下痢や腹痛を招いたようです。食べた満足はありますが、食べ過ぎた罰だと思います。
  術前に68kgだった体重は、48kgに減り(身長173cm)、体力も落ちました。体力の回復にウォーキングを始め、1時間歩けるようになりました。週5日歩いています。歩くと腸の動きが実感できるうえに、外気を吸うと気持ちが良いです。体重は変わりませんが、無理に増やさず、現状維持でいこうと思っています。
  ダンピング症状は少なくなりましたが、間食後、全身倦怠感や脱力感は時々起こるので、いつもアメを携帯しています。
  術前検査でC型肝炎ウイルスが見つかり、定期検診の造影CT検査で肝臓に異物があるといわれ超音波検査を受けましたが、問題がなく、ほっとしました。
  術後5年目の胃内視鏡検査で「胃の炎症と逆流性食道炎が見られるが、1年前の写真と変わりがないから心配ないです」と主治医からいわれ、安心しました。検査の大切さを実感し、今後も定期検診は続けます。主治医の指示を仰ぎながら、前向きに過ごしていきます。

flower2 ドクターから一言
  胃切除後のやせは、どなたにもみられる現象の一つです。しかし、術後は食べ物の好き嫌いによって、食べ過ぎて太りすぎる人も決して少なくありません。一定の体重を維持することは、ひとかたならぬ決意を要します。Iさんはすばらしい忍耐力の持ち主です。


flower1 健康補助食品が良かった
北海道 Mさん (58歳)

  平成14年に胃癌で胃を全摘しました。術後は、つかえと下痢に悩まされ、術前58kgあった体重は、あっという間に38kgまで激減しました(身長152cm)。
  なんとか栄養をとろうと、カロリーメイトなどの栄養補助食品を間食にとりました。5年過ぎて42kgまで増え、徐々に体力もついてきました。友人からは「やせていていいわね」とうらやましがられています。今は仕事も家事もできるので、体重のことは気にせずに過ごしています。

flower2 ドクターから一言
  胃を手術した後の体重は、直後からぐんぐんと減少して、肥満体質の人でも大抵は標準体重以下になるものです。問題はその後の回復過程で、Mさんは賢明な栄養管理に配慮し、見事にやせの回復を成し遂げましたね。おめでとうございます。。


<私の食生活> 仕事を始めて体調は良好に
神奈川県 Kさん (61歳)

  平成25年5月、胃癌で胃の幽門側を3分の2切除しました。退院後は食べないほうが楽なので食事を作るのもめんどうになり。気分も下向きでした。
  食べなければと思い、ダイコンやニンジンをすりおろし、ポン酢やドレッシングで味つけしたり、キャベツを中心に何でも温野菜にしたりしました。今でも調子が悪いときはキャベツを煮て食べます。噛み砕けないタコ、イカ、スパゲティなどは食べず、肉料理には酢を使います。ソーメンは初めからOKでした。
  術後、体重はあまり減らず、今は元に戻りました。先生もびっくりしています。パートの仕事を始めて周りの人と話をするようになると、体調も良くなりました。人とのかかわりが大切ですね。


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