アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB392号(2/2015)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です。

ひまわり 便 秘
flower1 オクラとメカブの効果

神奈川県 Yさん (82歳)

  胃癌で胃の幽門側を2分の1切除してから9年になります。術後、多少のダンピング症状はありましたが、現在は特にありません。ただ、食事の量が少しでも多いと、おなかに膨満感があります。これも想定内の症状かと考えています。
  私は便秘がちで痔疾もあり、何とか改善したいと1日に2回オクラを食べ、時々メカブもとり入れました。そのうちに、この方法が良かったのか、毎朝、排便するようになりました。
  オクラはβカロテン、ビタミン類、カルシウム、食物繊維などがあり、ぬめりの成分は水溶性食物繊維のペクチンや多糖性のムチンで整腸作用があります。カブも水溶性食物繊維が多く、たん白質、脂質、炭水化物、ナトリウムもあります。個人差はありますが、良いと思うことは、一度は実行してほしいものです。

flower2 ドクターから一言
  最近は皆様のすばらしい工夫が多く、いつも感心します。それにしても、人間の体は優れた構造と機能を持ち、そして歳月とともに、少しずつ変化していくものです。オクラとメカブで快便になられたのは良かったですね。


flower1 煎り大豆とキュウリとバナナで便秘が改善
埼玉県 Iさん (50歳)

  平成22年11月、腹腔鏡下手術で胃の幽門側を3分の2切除しました。20代から便秘症で、退院後も緩下剤を処方してもらいました。術後、歯ごたえのある物が食べたくて、身体に悪いと知りつつ、柿の種入りピーナッツを1日1袋と、キュウリを丸ごと3〜5本食べていました。
  1年過ぎ、毎朝、バナナ1本と煎り大豆、キュウリに変えてから便秘が解消しました。ただ、仕事中は神経を使うのか、時々便秘になります。
  ある日、テレビで「朝起きたら常温の水を一杯飲み、リンゴを2日に1個食べると体に良いです」との医師の言葉に早速、白湯とリンゴをとり入れました。
  術後4年過ぎ、時々、食後に気持ちが悪くなったり、めまいや浮遊感を覚えます。自然食品店で国産100%の梅仁丹を見つけ、常に携帯し、気持ちが悪いときに口に入れます。
  いろいろありますが、身体をいたわりながら、生活していきたいと思います。

flower2 ドクターから一言
  人間の体は微細な構造で、皆、同じではありません。また、歳を重ねるにしたがい、消化吸収作用は変化します。Iさんの煎り大豆、キュウリ、バナナの組み合わせが、術後体調にマッチしたのですね。


<私の食生活> 食べられる幸せ ご飯大好き
東京都 Sさん (61歳)

  平成19年12月、胃癌で胃の幽門側を3分の2切除しました。リンパにも転移があり、抗癌剤ティーエスワンを1年間服用しました。その1年間のつらさを忘れかける月日が経過しました。
  今はおいしく食べられるようになりました。ぬか漬け、みそ汁、ご飯が最高です。そして、人様が良いということは試し、野菜を最初に食べ、食後は果物、ヨーグルトです。1日3回食べられる幸せに感謝しています。先生から「体重が50kg以上にならないように」と注意されています(身長154cm)。
  一番おいしい物はご飯で、ゆっくりと30回噛んで味わっています。家族や友人に「胃がない人の食べっぷりとは信じがたい」といわれます。東京オリンピックまでは達者で生きようと友人と約束しています。日々是好日。


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