アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB396号(6/2015)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です。

ひまわり 胸やけ
flower1 ポカリスエットや白湯で改善

東京都 Sさん (71歳)

  平成22年9月、早期胃癌といわれ、内視鏡で病変を除去してもらいましたが、同年10月、次の病院で腹腔鏡下での胃の全摘手術を受けました。
  術後、縫合不全や食道狭窄を起こし、74kgあった体重は50kgまで減りました(身長170cm)。
  通勤中の電車の中で、よく胸やけが起こりました。腸液が吻合部を超えて食道へ逆流するらしいので、腸液を抑えようとポカリスエットをひと口飲むと、不思議に治まりました。
  現在、胸やけはほとんどありませんが、最近、朝起きたときに、就寝中に逆流したのか、のどが荒れているような感じがしました。その後、胸やけを感じたので、ポカリスエットを飲みましたが治まらず、白湯でのどを何度もゆっくりと洗い流し、ようやく治まりました。

flower2 ドクターから一言
  早期胃癌で胃を全摘後に、合併症を経験されたとのこと、胃癌治療法に関して反省がうかがわれます。術後の胸やけにポカリスエットや白湯が良かったことは、そのときの逆流液の酸アルカリ度とちょうど良く中和したのでしょう。いずれにしても、食事はゆっくりと食べることが基本です。


flower1 日にちが薬、焦らずに
福岡県 Mさん (66歳)

  平成22年に胃を全摘しました。初めは、ひと口の水を飲むのも大変でした。食後はしばらく休むという状態が続きましたが、今は解消しています。ただ、入院中は胸やけがあり、アルロイドGを飲んでいました。日にちが薬といいますが、実感です。
  朝は和食です。昼からはいろいろ食べられますが、脂っこい物は控えています。無理をせず、ゆっくり食べるように心がけています。それさえ守れば大丈夫ですが、時々、周りの人のスピードに合わせてしまい、詰まることがあります。
  趣味はカメラ撮影、水彩画、ヨーガなどです。特にカメラ撮影は外に出かけるので、体力もずいぶんつきました。この病気になってからは、食事のとり方や、栄養の吸収でかなりハンデがあります。いろいろな症状が出てくるかもしれませんが、情報紙などを参考にして、前向きに趣味や運動を楽しんでいきたいと思っています。

flower2 ドクターから一言
  私が胃摘出手術を行った多くの患者さんのことを思い出します。20年以上前に手術した患者さんから、元気な便りをいただき、感激したところです。食事を楽しむこと、焦らずにゆっくりと食べることは基本です。そのうえで、趣味を生かすことは、人生を楽しくしてくれるでしょう。


<私の食生活> 逆流にヤクルト400、整腸剤も欠かさず
沖縄県 Uさん (75歳)

  平成22年10月、胃癌で胃と胆のうを全摘し、抗癌剤ティーエスワンを1年間服用しました。副作用がひどくて食事どころではなく、精神的にもまいりました。
  毎朝、娘が作ってくれる自家製酵素を牛乳に混ぜて飲みます。酵素はとても良いです。ヨーグルトも毎日とります。食事は、最初に5〜6種類の生野菜をゴマドレッシングで食べ、納豆もあれば先に食べます。間食はカロリーメイトかパンで、コーヒーも飲みます。夕食を食べ過ぎると逆流が起こりますが、ヤクルト400を飲むと楽になります。なるべく汁物は避けて、整腸薬を欠かさず飲んでいます。
  もともと早食いで、今でも食後に動悸がすることがありますが、静かに横になると治まります。食事に気を遣ってくれる家族にとても感謝しています。



→ 「胃を切除した人の後遺症対策」トップへ

Copyright(C) 昌平クリニック. 記事の無断転載を禁じます