アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB403号(1/2016)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です。

ひまわり 便 秘
flower1 大根おろし+ヨーグルト+ハチミツ、水分摂取は多めに

鳥取県 GMさん (74歳)

  平成25年7月、定期検診で胃がんが見つかり、翌月、胃を全摘しました。
  退院後、時々、食べた物が途中でつかえ、そのつど、女房に背中をさすってもらいました。
  術後は便が硬く、排便時に無理をしたせいか、半年過ぎた頃、鼠径ヘルニアになり、手術のため1週間入院しました。これからは排便には気をつけなければと思っていたとき、テレビで、「硬い便通の改善には、水分を十分に補給する。また、大根おろしにヨーグルトとハチミツを混ぜて食べると、硬い便通に効果があります」と解説していた。早速、実行すると、意外とこの方法が私には効果があるようでした。
  現在は筋力アップのために、毎日、ウォーキングをしています。週1回、体育館で行われている「元気老人クラブ教室」にも参加して、いろいろなスポーツを体験して汗を流しています。
  術後、高かった血圧やコレステロールが正常値になったのは、何よりもうれしいことです。
  不幸にして親からもらった大切な身体にメスを入れる結果となりましたが、術後、いろいろ苦しまれている方々の記事を見るにつけ、私はダンピング症状が1回、逆流の症状が1回程度で比較的後遺症が軽く、順調に回復していることに感謝しなければと思っています。

flower2 ドクターから一言
  何といっても便秘改善には十分な水分摂取が一番です。便通を整える作用がある乳酸菌摂取のためにヨーグルトをとるのも便秘対策として優等生です。術後2年ほどで、ダンピング症状や逆流性症状なども軽いようで何よりです。


flower1 運動と乳酸菌を欠かさずに
千葉県 Mさん (65歳)

  平成22年3月、胃がんで胃の幽門側を3分の2と胆のうを切除しました。術後は食べ物や水分が少ないせいか、4〜5日に1回、コロコロした便が少し出るだけです。おなかが張って苦しいので主治医に相談すると、「腸を動かすことが一番」といわれ、毎日1時間、近くの河原を歩きました。また、乳酸菌も腸に良いと聞き、朝晩、ヨーグルトをとりました。その後半年たつと、食べる量は少なくても、少しずつ普通の便になってきました。体調良好です。

flower2 ドクターから一言
  少量のコロコロ便は、胃切除後によく見られる便秘症状です。術後は摂取する食物の水分量と残った消化管の運動など、バランスが大切です。毎日の散歩がその役目を果たしてくれています。


<私の食生活> よく噛む努力が必要
福岡県 Eさん (74歳)

  平成18年11月、胃がんで胃の幽門側を3分の2切除し、ビルロートI法で再建しました。満63歳の秋でした。29日間の入院後、暮れも押し迫った12月22日に無事退院できました。
  退院した日の帰宅途中、昼食時間となり、急にスパゲッティが食べたくなってお店に入りました。ところが食べている途中、異常な嘔吐感に襲われ、慌ててトイレへ走り、全部吐いてしまいました。それからはスパゲッティは敬遠していますが、それ以外のめん類は食べられます。極力よく噛むように心がけています。
  現在は家族と同じ食事ですが、特に問題もありません。ただ、食べ終わるのが一番遅いのは私です。会報にも「よく噛む努力が必要」とのご意見が多いですが、全く同感です。健康体でも胃切除者でも、基本はよく噛むことが大切だと思います。



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