アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下は、ALPHA CLUB 275号(5/'05)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 嗜 好 の 変 化
flower1 味付けに工夫して
京都市 Kさん (73歳)
  平成13年1月、胃癌で胃、胆のうを全摘しました。手術後、牛乳は飲めない、肉類、油物は受けつけないなど好みが変わり、食事量も少なくなり、あっという間に体力がなくなりました。点滴注射や栄養補助食品などで補いましたが、できるだけ口から食べることを考えました。魚やサッパリした白身を選び、野菜類は味付けを工夫し、栄養のバランスを考え、豆腐や豆類などをとり入れ、食欲がないときは酸味を加え少しでも食べやすくしました。規則正しい生活を心がけ、友人と楽しむコーラスの発声練習は腹式呼吸になるので、腸に刺激が与えられ体に良いです。これからは、病気と上手につき合い、余生を楽しく過ごしたいと思います。

flower2 ドクターから一言
  亜鉛の欠乏で味覚が変わります。一度、味覚検査を受けると良いでしょう。大豆製品は亜鉛が多く含まれます。食事や生活の工夫は立派です。

flower1 好きな物を食べる
愛知県 Wさん (79歳)
  平成10年1月、72歳で胃癌になり胃を全摘。術後、冷や汗、脱力感、ダンピング症候群が起きたときは最悪でした。味覚障害で甘い物が食べられず、ダンピング症状になっても、じっと治まるのを待つだけでした。食欲もなかったのでバナナやイチゴなど好きな果物を少しずつ食べ、近くの医院で栄養剤の点滴注射も受けました。術前60kgあった体重は42kgまでやせ、今も太りません(身長153cm)。しかし、この年齢で、他の病気もせず生きてこられたことには、感謝の気持ちがいっぱいです。

flower2 ドクターから一言
  体重は低めですが、このくらいで良いでしょう。好きな物を食べるのが一番。亜鉛を含むプロマックや、漢方薬の麦門冬湯も口内を潤し、清涼効果があります。

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