アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 281号(11/'05)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 下 痢
flower1 食事のとり方に注意 
千葉県 Fさん (76歳)
  平成13年3月、食道と胃に同時に癌が見つかりました。頸部食道を残し食道、胃を全摘、代替臓器は大腸を使用しました。術後は水様性の下痢が1日に数回も続き苦しみました。ロペミンや漢方薬も試してみましたが治りません。肉類はとらず、魚や油の少ない消化の良い物を中心に、よく噛んで一食に1時間かけて食べました。3年目になると軟便が多くなり、回数も1日2回ほどになりました。今でも下痢になりますが、イレウスになるよりは良いと思い、気にしないようにしています。体重42kg(身長168cm)ですが、何とか日常生活を送っています。食事の量は多くとれませんが、食生活に注意すれば少しずつ改善されるようです。

flower2 ドクターから一言
  大手術でしたが、もうじき5年ですね。食べた物が通る道が変更されて、消化液の分泌が低下していますので、よく噛んで唾液の分泌を促すことです。たけのこ、ごぼう、こんにゃくなどは控えたほうが良いでしょう。

flower1 残すことも大事
滋賀県 Aさん (53歳)
  平成14年1月、胃癌で胃、胆のう全摘。術後、食事のたびに腹痛、下痢が起きました。退院して1ヵ月後、職場復帰しましたが、食後の下痢対策にとても気を使いました。朝は早めに起きてゆっくり時間をかけて食べ、昼は妻に作ってもらったお弁当を持参しました。職場ではゆっくり食べられないので、少なめに作ってもらい、食べ残しても「もったいない」と思わず、無理をしないようにしています。最近は時間の経過とともに、少しずつ下痢も改善されてきています。余裕を持って過ごすことが精神的にとても良いと思います。

flower2 ドクターから一言
  奥様の手作り弁当は、最高の幸せでしょう。食事も腹8分目にすると腸の働きが良いです。補助的ですが、下痢に効く薬としてビオフェルミン、ミヤリサン、六君子湯などがあります。

flower1 気分転換し、楽しく過ごす 
埼玉県  Tさん (72歳)
  平成12年10月、胃癌のため胃を全摘。術後、食べるとつかえを起こし、苦しみました。時計を目の前に置き、ゆっくりとよく噛んで食べるように心がけましたが、膨満感や嘔吐、逆流によるのどの激痛や胸やけ、そして下痢に悩まされ、毎日が憂うつでした。脂肪の多い物、香辛料の利いた物、消化の悪い物、特に貝類には気をつけていますが、今も下痢は改善されません。手術前44kgあった体重も32kgまで減りました(身長145cm)。ただ、最近は以前より下痢の回数も減り、体重も少し増えてきました。気分転換に卓球を楽しんでいます。術後、5年が過ぎますが、再発もなく幸せに思っています。

flower2 ドクターから一言
  術後5年、気分転換に卓球を楽しんでいるのはすばらしいことです。今も下痢が改善されないとのことですが、ぜひ、おろしリンゴを食べてみてください。リンゴには、タンニンやペクトンが含まれ、整腸作用があります。

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