アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 282号(12/'05)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 便 秘
flower1 私の便秘対策6ヵ条 
神奈川県 Sさん (69歳)
平成12年10月、進行癌で胃、脾臓を全摘。術後、1年半の間に4回も腸閉塞を起こして入退院を繰り返し、14年に再度開腹手術をしました。そのため、後遺症の中でも特に便秘に気をつけています。対策は、(1)起床時にコップ半分の水を噛むようにして飲む (2)30〜40分の散歩と簡単な体操 (3)便意を感じなくても朝食後はトイレに行く (4)食事は消化の良い物、植物性繊維の多い物をとり、甘い物は控えめにする (5)腹部は冷やさない (6)薬は消化酵素剤のベリチーム、整腸剤のマグラックス、大建中湯を服用。会報に消化剤は食前の服用が効果的と書いてあったので実行しています。この習慣が年月の経過とともに便通の改善になったようです。

flower2 ドクターから一言
6ヵ条の対策は、本人の体験から得られたもので、たいへん貴重です。四季の変化、生活環境、加齢などによって、微妙に体調の変わることがありますので、一層のご自愛を祈ります。

flower1 腸に刺激を与えて
岩手県 Eさん (72歳)
平成13年6月、突然の吐血、下血で、大学病院で検査を受けると、付近に癌が発見され、胃の4分の3を切除。術後の便秘がひどいので起床時と就寝前にコップ1杯の水を飲み、それでも便通がないときは冷たい牛乳を飲みました。繊維が多く含まれている野菜(さつまいも、わらび、カボチャ、キャベツ、ホウレンソウ、ごぼうなど)をできるだけ食べ、それでも効かないときは下剤プルゼニドを服用しました。また、腸の動きをよくするために週3回、1日2時間ほどテニスをしています。体重は術前の83kgが62kgに減りましたが(身長162cm)、先生からかえって長生きできるといわれました。

flower2 ドクターから一言
手術前の体重83kgは太りすぎでしたね。胃を切除することは肥満手術と共通点があるのでやせてくるのです。水分補給と繊維性野菜は、便秘解消の秘けつです。プルゼニドはセンナ葉で植物性ですから、腸への刺激がゆるやかで良いです。

flower1 自分に合う薬を探す
岐阜県  Kさん (41歳)
平成16年2月、胃癌で胃を全摘。ようやく食べられるようになっても、量が少ないので、便秘に悩まされました。主治医から処方された下剤は効きすぎて強烈な腹痛の襲われたので、内科医の先生に教えていただいたラキソベロンに変えてもらったところ、ほど良い便通があり、腹痛はありません。液状タイプなので自分に合う量に調節でき、使いやすいです。その後は、ひどい便秘にはなりませんが、2〜3日、便通がないときは晩御飯にオクラを食べます。オクラの種が消化されにくく、腸を刺激するので翌日には便通があります。

flower2 ドクターから一言
オクラはアオイ科の一年草ですが、似たものにトロロアオイがあります。やはり、根は粘り気があり、胃腸薬にも用いられています。酒の合う人、合わない人がいるように、薬も自分に合う物を選ぶことが大切です。

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