アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 283号(1/'06)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり お な ら
flower1 ガス放逐作戦 
Nさん (71歳)
平成14年6月、早期癌で胃を全摘。術後は順調に回復したのですが、ガスに悩まされ、人の集まるところに行くのが苦痛でした。私の場合は肉類、サツマイモ、カボチャ、落花生やアーモンドなどの豆類が影響するようで、特に午後は、食後2時間を過ぎるとガスがたまるようです。「胃を切った人の体験記・第2巻」(共和企画発行)にホモクロミン(抗ヒスタミン剤)が有効と書いていた人がいたので試みましたが、副作用の眠気が起きるのでやめました。今は食べ物で調整しながら、毎日5〜6kmのウォーキングを続け、腸の動きを活発にしてガス抜きをしています。最近は少し効果が出てきたようです。今は生理現象の一部として素直に受け止めています。

flower2 ドクターから一言
食物の選択は、おならの発生を調整するうえで大事です。特に豆類は減らすとよいでしょう。ウォーキングは腸運動を活発にし、異常発酵を減らしますので、Kさんの対策は成功するはずです。

flower1 出モノに逆らわず
千葉県 Sさん (72歳)
平成13年9月、胃癌で胃を全摘。16年1月、腸閉塞で2度目の開腹手術。血圧や体調に異常はないが、栄養の吸収が十分でないせいか、めまいを起こすことが多い。後遺症はおならの回数が多くて、朝から夜までおならの音や臭いに、周りも私自身も閉口している。プロビオヨーグルトにハチミツを入れて食べると少しは悪臭も消えるようだが、まあ、あまり気にしないことにしている。体重も術前は66kgだったが、術後に53kgまでやせ、今は57kgまで回復した(身長163cm)。このくらいでちょうど良いのかと思っている。最近物忘れが多くなり、ボケ爺さんになったのかと、ちょっぴり悲しいが、人並みに生活できればと思っている。

flower2 ドクターから一言
おならは手術後に腸が動き出した証拠です。おならが出なければ腸閉塞になり、手術になることもあります。Sさんのように、出モノに逆らわず、気にしないことは、万人に通じるおなら対策の心得の第一条ですね。

flower1 おなかを温め腸に刺激を 
長野県  Aさん (58歳)
平成14年2月、早期癌で胃の幽門側を3分の2を切除。術後おならが頻繁に出るようになり外出が苦手になりました。おなかがグルグルと鳴り始め、パンパンに張って苦しくなり、トイレに駆け込みます。主治医に相談しても、処方する薬もなく、自然に任せるしかないといわれ、私なりに考えました。乳製品を多めにとり、おなかを温め、マッサージや屈伸運動で腸に刺激を与え、できるだけ排便するように心がけました。まだ、おならは止まりませんが、以前よりは回数も減ってきたようです。

flower2 ドクターから一言
術後の苦しみから、食物の選択、腸への運動、刺激法などを工夫されたことで、きっとおならも軽減するでしょう。3番目の対策として、腸内の異常発酵を抑えるラックビーやビオフェルミンなどの整腸薬を試してみるのも良いでしょう。

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