アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 284号(2/'06)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 腹 鳴
flower1 早食い防止
東京都 Tさん (77歳)
平成14年5月、胃の幽門側3分の2と胆のうを切除し、術後3ヵ月過ぎに職場復帰しました。退院時に、ダンピング症候群の軽減には、分食と時間をかけた食事を勧められましたが、職場では外食が多いのでゆっくりできず、つい早食いになりました。そのため、眠気、腹鳴、ガス、下痢などが起こり、勤務中や通勤時はとても困りました。何とか自分なりに考え、食べ物を口に入れたらよく噛む、噛み切れないときは口から出す、食事には20〜30分の時間をかけることを守りました。何度も失敗しましたが、今は腹鳴も落ち着き、ガスや下痢も少なくなりました。

flower2 ドクターから一言
早食いの習慣を克服し、よく噛むということは、ほかの方々にも共通する工夫ですが、腹鳴を防止するためには一番の対策です。時間を20〜30分かけての食事は、最初はたいへん長く感じたでしょうが、よく努力されました。

flower1 心がけ次第で
埼玉県 Fさん (77歳)
平成13年11月、進行胃癌で胃の幽門側3分の2を切除。退院後、ダンピング症候群や下痢、おなら、腹鳴に悩まされ、外出もままなりませんでした。食事のたびに、ゴロゴロと大きな音でおなかが鳴るので、良い方法はないかと先生に尋ねましたが、「腸の働きが悪いからゆっくりとよく噛んで食べるように」と指導されただけでした。それでも噛む回数が少なかったのか、2年後、腸閉塞を起こし緊急入院しました。その後は、ゆっくり時間をかけてよく噛み、毎日40分以上散歩をし、夜は腹巻をしておなかを冷やさないように心がけました。おかげで、最近は、腹鳴も少なくなり、体調もよくなってきました。

flower2 ドクターから一言
腹鳴は腸内ガスの発生と、腸運動の異常によって起こるものです。食物をよく噛み、適当な運動を続け、冷えを予防するなどの対策を、ご自分で得られた心がけに感服します。

flower1 一生のつきあい、焦らず
山口県  Tさん (66歳)
平成15年1月に早期胃癌で胃の噴門側3分の2と食道の一部を切除。今日もまた、食後にゴロゴロ、ゴォーと腸の壁をえぐるような腹鳴が始った。少しでも急いで食べたり、食後休まずに動いたり、朝の排便量が少なかったりすると、腹鳴が起こり下痢になる。薬はベリチーム(消化薬)、ラックビー(整腸薬)、パリエット(酸分泌抑制薬)、アルロイドG(粘膜保護薬)を服用している。しかし、腹中雷鳴といわれる腹鳴が治まらないのが悩みの種。要するに1日1回排便し、消化の良い物を少なめによく噛み、食後はゆっくり休めば腹鳴も少なくなるようだが、一生のつきあい、半ばあきらめている。

flower2 ドクターから一言
腹鳴には、食べ方の工夫とともに、食べ物を選ぶことも大切ですね。一度、漢方の半夏瀉心湯を試してみてください。どうか、あきらめは半ばまでにして、あなた自身に合う、さらにすぐれた工夫を見つけてください。

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