アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 288号(6/'06)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 食 欲 不 振
flower1 食べられるときに食べる
茨城県 Nさん (76歳)
平成13年9月、胃癌のため、胃の全摘手術を受けました。術後の食事には苦労しました。食べるとすぐにつかえるので食欲もなくなり、術前56kgあった体重は42kgに減り、顔色は青く、ほとんど寝たきりの状態になってしまいました。
  これではいけないと思い、何とか体力をつけようと考えていましたが、寝ていても3時間ごとに目を覚ますので、そのときにバナナやヨーグルト、ビスケットなどを食べ、1時間ほど部屋中を歩き回ってから寝るようにしました。そんなことを続けているうちにいつの間にか体重が52kgになり、体力もついてきました。今は周りの人から、手術をした体とは思えないといわれています。

flower2 ドクターから一言
夜中という時間帯を気にせず食べ、食べた後に歩き回って運動したのは、たいへんに良いことです。食べたい物を食べるという自然の流れが、体力の回復を成功させた秘けつですね。

flower1 先輩の教えを参考に
愛知県 Kさん (61歳)
私の人生を暗転させた、あの胃癌の告知から5年を迎えます。手術から今日まで長くて短い日々。不安はまだまだこれからも続くと覚悟しています。術後は好きだった物が食べられなくなり、とてもショックでした。早く元に戻りたいと思い、無理して食べては下痢やつかえを起こし、よけいに食欲不振と体重減を招きました。
  今は、会報に掲載されている先輩の教えを参考にして、栄養のバランスを考えながら多種類の食品をとり入れ、ゆっくりと時間をかけて食べています。まだ、充分に改善されてはいませんが、自分一人ではないという安心感が私の心を支えてくれています。

flower2 ドクターから一言
いろいろな経験を重ねているときには、無理をすることもあります。先輩の教えはありがたいものですね。少量ずつでも多くの種類の食品を摂取することは、栄養の基本です。これからもこの方法を続けてください。

flower1 リンゴで改善
千葉県  Sさん (59歳)
平成14年2月、胃癌のため胃の幽門側3分の2と胆のうを切除しました。術後、食べられる物は何でも食べるようにと言われたのですが、何を食べても味覚が感じられず、食欲もありません。おまけに、少しでも食べると腹痛、下痢に悩まされました。術後半年を過ぎた頃、リンゴを食べると下痢にならないことに気がつきました。それからはリンゴジュースやゼリーなどリンゴばかり食べました。そのおかげかわかりませんが、今は食欲もあり、体の調子がよくなってきました。

flower2 ドクターから一言
リンゴには、タンニンやペクチンなどが含まれ、下痢止めの作用があります。今後はさらに、栄養のことを考えて、赤色、黄色、緑色、白色、黒色など色の異なる野菜、その他いろいろな食品をとるようお勧めします。

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