アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 289号(7/'06)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 腸 閉 塞
flower1 好きな物でも腹六分
熊本県 Kさん (74歳)
平成12年5月、胃癌のため、胃を5分の4切除。術後はガスや膨満感に悩み、60kgあった体重も43kgに減少しました(身長169cm)。ようやく体調管理に慣れてきた12月、我慢できないほどの腹痛が起き、腸閉塞で入院しました。入院中は食事療法、運動の必要性を教わりましたが、退院後、大好物のうどんを腹いっぱい食べて、再度激しい腹痛を起こし、病院へ逆戻り。退院、即、入院。おまけに呼吸困難になり、断末魔の苦しみを味わい、非常に情けなく反省しました。その後は腹六分を守り、少量をよく噛んで食べています。
  妻が栄養を考えて、いろいろな料理を作ってくれますが、いまだに体重が増えないことが悩みです。

flower2 ドクターから一言
失敗した経験から腹六分を守っているのは、感服のいたりです。体重の増減がないのは、体のバランスがとれている証拠です。悩まずに、奥さまの手料理をゆっくりと味わってください。

flower1 おなかを温める
大阪府 Kさん (79歳)
平成12年1月、胃癌で胃の幽門側3分の2を切除。2ヵ月後、便秘、腹痛、吐き気とともに腸閉塞になり入院。以後も、しばしば腸閉塞を起こしました。軽いときは2〜3日間の絶食と点滴で回復しましたが、4回も入院しました。定期健診、CT、大腸内視鏡検査でも異常は認められず、原因は気候の変化、趣味の木彫りをしているときの姿勢、食事のとり方などではと思われました。
  私なりに食べ過ぎない、時間をかけてよく噛むことを守り、毎朝1時間のジョギングを続け、木彫りのときは90分ごとに体を休めました。また、昨年11月頃から1日2回ほど、腹部を30分間温めるようにしてから、次第に腹痛も治まってきました。

flower2 ドクターから一言
腹部を温めると、体内の血流が良くなって腸が活発に動きだし、消化吸収も良くなります。漢方薬の大建中湯も腹部の冷えを改善し、腸を動かす薬の一つです。木彫りも腹部を圧迫しないような姿勢で続けてください。

flower1 規則正しい生活
福島県  Aさん (64歳)
平成5年1月、悪性腫瘍で胃を3分の2切除しました。5月に激しい吐き気と腹痛に襲われ、腸閉塞と診断され入院手術となりました。その後、毎年5月か6月になると腹痛がひどくなり、腸閉塞を起こしていました。これが4年間も続きました。そのほか、膨満感、ガス、体力減退、食欲不振などで、体重も66kgから51kgに減りました(身長168cm)。
  改善するために、1日5回食で消化の良い物を少量ずつ食べ、2時間ごとの軽い間食、運動と十分な睡眠もとっています。特に便秘には気をつけ、規則正しい生活を守っています。

flower2 ドクターから一言
腸閉塞は、人によって原因が違います。食生活を始めとする1日の生活のリズムをキチンとするのが1番大切です。術後10年以上過ぎた経験を生かすことによって、今後も健康管理が保てるはずです。

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