アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 291号(9/'06)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 胸 や け
flower1 効果的な冷たいミルク
東京都 Mさん (53歳)
胃癌で胃を全摘してから今年の12月で満5年になる。不具合にもだいぶ慣れてはきたが、やはり胸やけには悩まされる。少し食べ過ぎたかなと警戒していると起こらないのだが、油断していると起こるから不思議だ。予防として、「夜遅くに物を食べない」、「食べ過ぎない」を守っているつもりだが、それでも胸やけが起こる。そのときは冷たいミルクをゆっくりと飲むと落ち着く。これは主治医に勧められたのだが、私には合っているようだ。
  今までは体重を増やしたいと思い、つい食べ過ぎていたが、体重のことを考えないようにしてからは食事のコントロールがしやすくなった。最近は胸やけの回数も減ってきた。

flower2 ドクターから一言
胸やけが起きるのは、消化液の逆流が原因です。Mさんのミルク対策が成功しているのは、たん白質の中に多く含まれているカゼインに、逆流した消化液を中和してくれる働きがあるからです。

flower1 漢方薬を常備
埼玉県 Tさん (61歳)
平成15年7月、胃癌で胃を全摘。入院中から食事はすぐにつかえてしまい、量は少なく、食べることにとても苦労していました。そんなときでも大好物の食べ物を見ると、つい胃のないことを忘れて早食いをし、胸やけ、全身倦怠感などに襲われて苦しみました。
  私なりに考えた胸やけ対策は、(1)食事量を少なめにする (2)目の前に時計を置いて時間を計りながら、1口食べたら50回を目安によく噛む (3)食後30〜40分は横にならないようにすることです。また、胸やけが起きそうなときは田七人参茶や星火健胃錠を服用すると治まります。術後3年、私の食事作りで苦労をかけた家内には、心から感謝しています。

flower2 ドクターから一言
よく噛むことは、基本的な対策です。それを続けることは大変な努力が必要ですね。田七人参は三七人参ともいわれ、成分の中にはいろいろなサポニンが含まれ、これが鎮静作用を有するのではないかと考えられています。

flower1 食べ過ぎに要注意
大阪府  Kさん (62歳)
胃癌で胃を全摘してから今年9月で2年10ヵ月になります。術後、急激にやせたので太りたいとの思いから、好物のお汁粉やくず湯を多めに食べて胸やけを起こし、一晩中苦しみました。翌日病院に行くと先生から「食べすぎは良くない」と注意されました。それからは、好きな物も食べ過ぎないように気をつけています。最近は胸やけも軽くなり、少量ですが肉、魚も食べられるようになりました。今はバランス良く食べるように心がけています。

flower2 ドクターから一言
「腹八分に医者いらず」ともいわれますが、実行することは大変に難しいことです。それをよく守られている生活に感心します。胸やけは、食物の種類、調理法、量などにも影響されますので、自分なりの食事のメモなどをとられると良いでしょう。

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