アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 293号(11/'06)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 腹 痛
flower1 周りを気にしない  
福島県 Nさん (57歳)
平成11年4月、胃癌で幽門側を3分の2切除しました。術後の食事は仕事の関係で不規則になり、急いで食べてはつかえ、逆流、腹痛を起こし、つらい思いをしました。気持ちを切り替え、食べられるときにゆっくり食べるようにしていたら、いつの間にか腹痛も治まってきましたが、体調が良くなるとつい忘れて、急いで食べてしまい、逆流、腹痛を起こしました。ゆっくりと腹七分目を心がけることと頭でわかっても、体でわかるまでは3年かかりました。
  現在、体重は46kgで8kg減ったままですが(身長158cm)、生活するのに支障はありません。『胃を切った人・警戒したい12疾患』(協和企画発行)はとても参考になりました。

flower2 ドクターから一言
胃は3分の1と小さくなっていることを忘れずに、少量ずつ分食にして、ゆっくりとよく噛んで食べることが大事です。いつも腹七分目で抑えることは鉄則ですね。周りを気にしないで自分のペースを守りましょう。

flower1 目標1万歩
和歌山県 Fさん (60歳)
平成14年3月、胃癌で幽門側を3分の2切除しました。術後の後遺症は食後に起こる腹痛と、ひっきりなしに出るおならにとても悩みました。食欲もなく、栄養をとるために少しでも食べられる物をと探しましたが、1口食べるだけで腹痛が始まり、食べるのが嫌になりました。
  主治医から、体を動かしたほうが良いといわれ、1万歩を目標に少しずつウォーキングを始めました。
  それから3ヵ月ほど過ぎて、1万歩歩けるようになりました。最近は何となく体も軽くなり、食欲もでてきました。腹痛も起こらなくなり、おならの回数もだんだんと減ってきました。

flower2 ドクターから一言
1口食べるたびに起こる痛みと、ひっきりなしのおならは、腸に軽い癒着があったせいかもしれません。ウォーキングは腸の動きをよくするものです。今後も、1万歩のウォーキングは、ぜひ続けてください。

flower1 リンゴで腹痛が軽減 
千葉県  Sさん (68歳)
平成14年7月、胃癌で幽門側を5分の4切除しました。退院後の食事には苦労しました。食べると30分もしないうちに腹痛を感じ、おなかが張ったようになり、食べられなくなるのです。だんだんと食欲もなくなり、体重が減っていくので悩んでいたら、会報にリンゴを食べるとおなかがすっきりすると載っていました。
  試しに食前にリンゴジュースを少しずつ飲むようにしてみると、何となくおなかの調子が良くなりました。今も続けていますが、いつの間にか腹痛も少なくなりました。

flower2 ドクターから一言
残っている胃が5分の1では小胃ですね。リンゴには消化酵素がたくさんあります。特にタンニンやペクチンの作用で、腹痛、腹満、下痢などの後遺症が改善されます。さらに自分に合った飲み方、食べ方を工夫してください。

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