アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下は、ALPHA CLUB 296号(2/'07)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり お な ら
flower1 運動が一番
群馬県 Aさん (71歳)
平成14年11月、胃の幽門側を4分の3切除。術後はさまざまな後遺症に苦しみましたが、特にガスがひどくなりました。どんな薬を使っても効果がなく、乳酸菌製剤も試しましたが改善しません。空気を飲み込むとガスがたまると聞き、飲食物の飲み込み方までいろいろ変えてみましたがだめでした。腸のX線検査をすると、いつもおなかにガスがたまっているのが見られ、ガス恐怖症に陥りました。
  薬がだめなら運動と、毎日5時に起き、体操とウォーキングを30分ずつ続けたところ、最近はガスの量も少しずつ少なくなってきたようです。「出物、腫れ物、所嫌わず」の精神でいいかと開き直っています。

flower2 ドクターから一言
  おなら対策は (1)食物の選択 (2)腸運動の改善 (2)薬物による補助 があります。特に適度な運動をすると、腸の働きが良くなり、ガスが腸内にたまらず肛門まで運ばれ排出されます。

flower1 出る物は逆らわず
神奈川県 Nさん (58歳)
  平成14年3月、胃癌で胃を全摘。術後、多少のダンピング症候群を起こしたが、順調に回復してきた。しかし、おならだけはどうにもならない。体力をつけるために食べるのだが、それがおならの素になる。ただ、適度の緊張感は良いらしく、勤務中は出ないが、その反動で帰宅後はよく出る。家族には迷惑千万であるが、緊張から解放され、リラックスできる一時なので、我慢してもらっている。外出時には周りに迷惑がかからぬように注意しながら堂々と出している。特にパリのシャンゼリゼ大通りでの放屁は旅のよい思い出になった。
  おならが出るのは腸の動きが良いからと思い、体調良好であることに感謝している。

flower2 ドクターから一言
  おならは腸にたまった食物カスが、細菌により分解されて発生しますが、特に動物性たん白質による異常な腐敗が起こるとにおいが強くなります。音とにおいを観察して、食生活の内容を見直ししてください。

flower1 規則正しい生活 
静岡県  Tさん (73歳)
平成8年、胃を全摘。術後の後遺症に悩まされ10年過ぎましたが、今でも、おならには閉口しています。ガスコンという薬も試しましたが効果がなく、常におなかにガスがたまり、膨満感や腹痛を感じていました。
  対策は (1)食事は乳酸飲料や食物繊維を多く含む野菜を中心にとる (2)毎日5000歩を目標にウォーキングを実行 (3)就寝前に仰向けに寝ておへそを中心に時計回りにゆっくりと3〜5分さする (4)風呂はゆっくり入り、体をよく温める。
  おかげで最近は、以前に比べて少しは改善されたようです。

flower2 ドクターから一言
  Tさんの対策は良いですね。薬も、大黄甘草湯、大黄附子湯、大建中湯などの漢方薬がありますが、効果は人それぞれで微妙な違いがあります。診察を受けて処方してもらってください。

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