アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下は、ALPHA CLUB 297号(3/'07)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 腹 鳴
flower1 成行きに任せる
長崎県 Oさん (76歳)
  30数年前に乳癌の手術を受けてから、平成16年2月、胃癌で胃の幽門側を5分の4切除するまでの間、背骨の硬膜に腫瘍ができ背骨を3本切除、そして足の手術、網膜剥離などで15回の手術を受けました。今までも手術後には、いろいろな後遺症で苦しみましたが、胃切除後の後遺症の苦しみだけは特別でした。口はおいしと思って食べていても、急激に食道からへそのあたりまで激痛に襲われることがあり、エビのように体を曲げて治まるのを待ちます。
  切除して1年半が過ぎても、嘔吐と下痢で体重は術前より17kgも減少したまま、どんな食べ方をしても、何を食べてもいつ起こるかわからない腹鳴、激痛、下痢、便秘で悩んでいるとき、胃を切除した知人から「10年戦争よ」という言葉を聞き、成行きに任せるほかないと思いました。
  ただ手術のたびに巡り会えたすばらしい医師のおかげで、命に縁があることに感謝し、楽しい日々を過ごせることを喜び、苦しみは我慢することに慣れようと思っています。

flower2 ドクターから一言
  記録的な手術体験から、悟りの境地を開かれたようですが、やはり食べ方に関係があるようです。さらによく噛んで食べてください。成り行き任せとのことですが、漢方薬の附子粳米湯を試されてみることをお勧めします。

flower1 乳酸菌の力
広島県 Mさん (52歳)
  平成14年3月、胃癌で胃を3分の2切除しました。術後、食事中に急に大きな音でおなかがグルグルと鳴り出すので、周りから異様な目で見られることがあり、人前で食事をするのが何となく嫌になりました。しかし、食べないと体力もつかないと主治医から注意をされました。胃切除をした先輩からも腸運動に効果がある乳酸菌をとると良い、とアドバイスを受けました。
  それからは、できるだけヨーグルトを多めに食べるようにしました。いつの間にかおなかの鳴るのがなくなってきました。

flower2 ドクターから一言
  ヨーグルトは牛乳を乳酸発酵させた食物で、腸内の異常発酵を抑え、整腸作用にはとても良く効きます。他にもビオフェルミン、ミヤリサン、ラックビーなどの乳酸菌製剤があります。

flower1 運動が一番
東京都  Tさん (60歳)
  平成9年12月、胃を5分の4切除。術後の後遺症は下痢、腹痛、膨満感、腹鳴に悩まされ、特に腹鳴には閉口しました。周りがビックリするほど大きな音でおなかが鳴り出すので、どうして良いか悩んでいました。
  おなかの動きを活発にすればと思い、毎日ウォーキングを1時間ほど続けました。最近は、音も小さくなり、改善されてきたようです。

flower2 ドクターから一言
  腹鳴が起こる原因はいくつかあるのですが、交通渋滞のように腸内ガスの動きが悪くなるのもその一つです。ウォーキングを行うと、腸全体の動きが良くなるので、腸内ガスも自然と流れ始めます。

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