アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下は、ALPHA CLUB 301号(7/'07)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 食 欲 不 振
flower1 目先を変えた献立
宮崎県  Yさん (72歳)
平成15年3月、胃を全摘。退院後、肺炎を起こし、2ヵ月ほど口から食べられませんでした。栄養剤の点滴とラコール、カロリーメイトだけで、術前45kgの体重が35kgに減少し、現在も増えません(身長150cm)。
  調理するたびにつわりのように気分が悪くなるため食欲不振に陥り、豆腐、牛乳、納豆などが嫌になりました。栄養をとるために、高野豆腐、大豆ご飯、野菜の牛乳煮や海藻の代わりに焼海苔を入れて炊いたご飯などいろいろ献立を考えました。3年が過ぎ、食事量は増えましたが、下痢、逆流、つかえ、倦怠感などが治りません。逆流対策として温めた緑茶を飲んでいます。
  今は、ウォーキングを40分、ストレッチ体操を20分と、以前から習っていたフラダンスを続けています。

flower2 ドクターから一言
  食欲は脳中枢から発せられますが、ご存知のように食物の味、色、におい、歯ざわりなどの五感によっても変わります。自分の好みを生かして工夫された献立が一番合っているものです。

flower1 水泳で食欲、体力アップ
兵庫県  Kさん (78歳)
平成14年10月、胃癌で胃を全摘。退院後は食欲もなく、空腹感も全く感じませんでした。時々、就寝中に逆流が起こるので、まくらの下に座布団やクッションを重ね、上半身を20度くらい高くして寝ました。
術後5ヵ月過ぎ、主治医に運動を勧められ、20数年続けた水泳を再開、週2回泳ぐようになって体力、食欲が増進しました。サプリメントは飲まず、ビタミンB12の注射を受け、増血薬、消化薬を飲んでいます。
  主人が仕事で海外出張のときは、迷惑をかけながらも同伴し、10数回は行きました。日常の雑事から解放され、ストレス解消になります。主人に体重は気にせずと励まされ、趣味の編み物を楽しんでいます。

flower2 ドクターから一言
  運動によるカロリー消費が、食欲を増進させましたね。旅行などの気分転換も大変良いことです。いつまでも若々しさを保つことが大事です。ビタミンB12は経口薬もあります。

flower1 同じ悩みを話したい
広島県  Sさん (80歳)
  5年前、75歳で胃を3分の2切除。術後、食欲不振、胸やけ、腹痛、体力の落ち込みで悩みました。食事は少量ずつ6回食にして、間食にラコールを飲んでいますが、いまだに食欲はあまりなく、体重も増えません。
  8年前に脳卒中を起こし、3年前に帯状疱疹を経験し、呼吸器疾患など複数の病気にもかかりました。
  近隣に会員の方がいましたら、同じ病気を持つ者同志でお話をしたいです。

flower2 ドクターから一言
  複数の病気で本当にお気の毒です。サミュエル・ウルマン80歳のときの「青春の詩」の一節を送ります。
  「人は信念と共に若く、人は自信と共に若く、希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる」
  きっと、良い仲間も見つかります。頑張ってください。

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