アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 302号(8/'07)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 腸 閉 塞
flower1 腸の癒着が原因
埼玉県 Tさん (68歳)
  平成2年9月、胃内に異型細胞が発見され、胃の幽門側を3分の2切除しました。5年後の12月、忘年会で会食中、腹痛が起こり、翌日さらに激痛と嘔吐に襲われました。これが最初の腸閉塞でした。3日間の絶食と点滴で1週間後に退院できましたが、その後、毎年3〜4回も腸閉塞を起こし、今までに26回も入退院を繰り返しました。術後、腸の癒着で蠕動運動が弱くなり、体調不良などの悪条件が重なると起こるようです。
  対策はストレスをためず、食事は腹七分目でゆっくりとよく噛む、特にめん類や、キャベツ、白菜、春菊などの野菜、海藻類はよく噛むように注意をしています。最近は起こる頻度も少なくなりましたが、何事にもくよくよせずに前向きに考え、明るく生きていこうと思っています。

flower2 ドクターから一言
  胃を切除後、5年過ぎてからの腸閉塞は、比較的まれです。単なる癒着か、他の原因があるのか、検査することが大事ですが、Tさんの場合は原因が判明しているようなので、ご自身で前向きな対応されるのが良いでしょう。

flower1 重点的にマッサージ
千葉県 Fさん (51歳)
  平成15年3月、早期胃癌で胃の幽門側を4分の3切除。退院1ヵ月半後に職場復帰したが、1週間後に腸閉塞で再入院。主治医に大建中湯の服用と、腹部を温めるなどのアドバイスを受けたが効果はなかった。
  1ヵ月後に職場に戻ったが、その2ヵ月後に再度の腸閉塞。X線検査で詰まりやすいところを調べてもらい、痛みを感じたらそこを重点的に、指が痛くなるほどマッサージをした。30分で治まるときもあれば、3〜4時間かかることもあった。術後2年間は月に1〜2回起きたが、3年を過ぎるとほとんど起こらなくなった。術後は腸の動きが弱く、詰まりやすかったのだと思っている。

flower2 ドクターから一言
  腸閉塞にもいろんなタイプがありますが、閉塞しやすいところは、やはり癒着、屈曲などです。マッサージは良いのですが、あまり無理な力の入れ方をしないようにしましょう。

flower1 散歩で腸を刺激
静岡県  Mさん (70歳)
  平成14年2月、胃癌で胃の幽門側3分の2を切除しました。半年後、食後の腹痛がなかなか治まらないので病院に行くと腸閉塞といわれ、1週間入院しました。その後も半年に1回くらいは腸閉塞になり、3年ほど悩みました。便秘症が原因かと思い、ラキソベロン(緩下剤)を処方してもらい、食事は消化の良い物をよく噛んで食べました。
  毎日、1時間の散歩を実行し、今も続けています。最近は、腸閉塞もあまり起きなくなりました。

flower2 ドクターから一言
  腸閉塞は多分軽い癒着によるものです。歩くという全身運動は、腸の血流を良くし、腸の働きも整えてくれます。なぜ便秘になるのか原因を見つけることも必要でしょう。ラキソベロンは連用しても良い薬です。

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