アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 303号(9/'07)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 低 血 糖
flower1 予兆をつかむ
奈良県 Rさん (61歳)
  平成13年12月、胃癌で胃を全摘。低血糖やその他、多くの後遺症を経験し、起床時に感じるめまいや昼夜問わない倦怠感、手指の震えなどに悩まされました。3年前、出張先で急に意識が遠のき始め、慌てて自分で救急車を呼び、病院でブドウ糖の点滴治療を受けました。今は発症の予兆がわかり、事前に栄養食品や菓子、飲み物などをとって自己管理しています。急激に意識がもうろうとすると思考力、行動力が緩慢となり、周りの人を驚かすので、家族、知人にはよく説明し、人目を気にせず糖分補給をしています。
  散歩などの適度な運動とバランス良い食事は、低血糖やほかの後遺症抑制に効果があることがわかりました。

flower2 ドクターから一言
  発症の予兆がわかるようになったのは、体験を生かした努力の結晶ですね。感心しました。食事内容の配慮と、1日5〜6回の分食は低血糖症状の予防対策の基本です。

flower1 自分なりに症状を記す
千葉県 Fさん (47歳)
  平成13年10月、胃癌で胃の幽門側を3分の2切除しました。早期癌で自覚症状は全くありませんでした。術後の後遺症は想像以上の苦痛で、特に6ヵ月過ぎから始まった低血糖症状には苦しみました。いつ症状が出るかわからず、いつもアメを携帯していました。
  何が原因か、症状が起きるたびに、その状態を手帳に書きました。半年後、休日には起こらず、仕事中に外食したり、外で買った弁当を食べたときや、寝不足が続いたときに起こることに気づきました。その後は、できるだけ弁当を持参してゆっくり食べ、寝不足にならないよう心がけました。今もたまに起こりますが、以前のような激しい症状ではありません。日頃の節制が必要です。

flower2 ドクターから一言
  自分の症状を手帳に記録するのは、後遺症に悩む患者さんにとっては模範的な行動です。Fさんの症状は、慣れない外食や寝不足による疲労、ストレスによる自律神経失調症のようです。補中益気湯なども良いです。

flower1 改善策を教えてほしい
東京都  Tさん (73歳)
  平成13年秋、胃癌で胃を全摘、その後、腸閉塞や胆のう炎で入院した。仕事上、分食ができず、食後2時間ほどたつと、どうきがして胸が苦しくなり、脱力感を感じる。
  1年後、胆石で胆のうを全摘。その手術で大腸を傷つけ、3ヵ月間、小腸に人工肛門をつけて対処した。今でも少し歩くだけで腸が痛み、腰をひねることもできない。腸も足腰も異常なしとのこと。時々、下痢や便秘を繰り返す。薬は、ガナトン、ガスモチン、ラックビー、アルサルミン、大建中湯を服用している。 

flower2 ドクターから一言
  痛みが続くのは、大腸に傷はないが、どこかに癒着か圧迫などの異常があるのでしょう。低血糖もどの程度か検査すると良いでしょう。服用中の薬は良いですが、一度私も診察をしたいものです。

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