アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 306号(12/'07)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 腹 痛
flower1 工夫次第で軽減 
東京都 Nさん (66歳)
  平成11年6月、胃癌で胃の噴門側3分の1と食道の一部を切除。会社の定期健診で見つかったが、自覚症状は全くなかった。医師から完治したといわれたが、今でも腹痛、つかえ、低血糖、めまい、どうき、脱力感などの後遺症には苦しんでいる。これは一生、完治しないと思っている。
  それでも私なりに工夫をすれば少しは軽減できる。食事は少しずつ分けて食べる。朝、昼は少なめ、夜は食道への逆流を防ぐため、8時までに終える。冷たい物やラーメンのような熱い物、油物、カレーライスなどの辛い物はおなかを刺激するので食べない。なぜか休日に腹痛になる。

flower2 ドクターから一言
  胃がないということを忘れたように治る方もいます。毎日の工夫と努力で必ず克服できるでしょう。休日に腹痛が多いのは自律神経の乱れでしょう。気を強く持ってください。

flower1 基本を忘れない
熊本県 Tさん (49歳)
  平成16年4月、胃と胆のうを全摘しました。食事はめん類が食べやすいのですが、すぐ、早食いになってしまいます。外でパスタを食べて、おなかがキリキリと締め付けられるような痛みに襲われ、動けなくなったこともあります。原因は基本のキができていないからでしょう。
  少量頻回食、よく噛んでゆっくり食べることを肝に銘じています。
  大根おろしやトロロ芋、オクラ、モズクなどのとろとろした食物が私に合うようで、何となくおなかが落ち着きます。また、甘い物好きで、まんじゅうなどをパクパク食べてダンピング症状に襲われたこともありました。今はゆっくり、食後に少しだけ食べるようにしています。自分へのごほうびだと思っています。

flower2 ドクターから一言
  トロロ芋やオクラなどの粘性食物が良いのは、適度なたん白質、デンプンが含まれているからです。基本を忘れないため、指輪や腕輪など身につける品に基本の覚書を刻み込むのも一法です。

flower1 指圧で軽減 
岩手県  Kさん (61歳)
  平成16年7月、早期胃癌で胃の幽門側3分の2を切除しました。最初の1年は、妻が作ってくれる1日5回の食事内容を毎日記録し、体調の変化を注意しました。幸い、あまり後遺症はありません。たまに腹痛が起きますが、食べ過ぎやよく噛まずに早く食べたときになるようです。
  妻と2人で近くの河原や森林公園などを歩くことを心がけています。また、入浴後は地元で作っているニンニク醸造酢を入れた牛乳を飲み、柔軟体操をしてから床につきます。
  腹痛が起きたときは、185号「医学教室」に掲載されていた齊藤晴比古先生の指圧法を実践すると非常によく効くので助かります。

flower2 ドクターから一言
  齊藤先生の体験された志室(経穴)の指圧はたしかに痛みを分散緩和する一つの優れた方法です。しかし、痛みが続く場合、腸閉塞が起きていることもありますので注意してください。

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