アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 307号(01/'08)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 下 痢
flower1 畑仕事で症状が軽減
北海道 Oさん (81歳)
  6年半前に、胃癌で胃の幽門側を3分の2と胆のうを切除しました。術後半年ぐらいはダンピング症状や下痢、腹痛、吐き気などに悩まされました。食事は1日3回、間食に少量のバナナ、ビスケットなどを食べています。食事にはできるだけ時間をかけて咀しゃくするように心がけていましたが、納豆、牛乳などをとったときは食後に体調が悪くなり、30分以上休養しなければならないこともありました。しかし、日々の経過とともに、全く苦にならないときもあり、そのときの状況によって体調が変わるということを感じました。
  家庭菜園で野菜を作るのが好きで、いつも畑仕事をしているのですが、下痢が2〜3日続くようなときでも畑仕事をしていると、気のせいか下痢の症状が好転するように思います。体を動かすことが腸の蠕動運動に良い作用があるのかなと思っています。
  北海道は今、雪の季節です。毎日のように除雪作業をしなければなりませんが、運動と思い、体調が良好な限り続けていきます。

flower2 ドクターから一言
  時間をかけて咀しゃくすることは、胃の働きの代行にもなります。心がけることの基本といわれます。畑仕事は全身運動になり、体の一部分である腸運動にもつながり大変良いことです。除雪作業は危険を伴うこともありますので細心の注意をしてください。

flower1 気持の持ち方次第
東京都 Mさん (66歳)
  平成15年5月、大塚にあった癌研究所付属病院でIV期の進行癌といわれ、手術前に抗癌剤治療を受けました。2ヵ月ほど抗癌剤治療を続けましたが効果がなく、7月に胃の幽門側を5分の4切除しました。そのときに腹部リンパ節に転移していた癌の塊は取り切れないままでした。
  退院後、頸部のリンパ節にも転移が見つかり、再度、抗癌剤治療になりました。最初の抗癌剤治療を受けてから毎日、下痢状態が続き、病院に治療を受けに行くにも下着持参でした。電車に乗っているときでも冷や汗、腹痛、腹鳴が起こり、慌てて駅のトイレに駆け込む始末です。副作用のひどさに耐えられず17年5月、抗癌剤を休止しました。 
  その後も下痢は続きましたが、主治医から「便秘に比べれば楽なほうなので気にしないほうが良い」といわれ、のんびりかまえていたら徐々によくなってきました。気の持ち方だと実感しました。しかし、今でも油断して生の物や消化の悪い物を食べると、すぐに下痢気味になります。
  昨年の6月、腫瘍マーカーやCT検査で異常はなく、以前あったという腫瘍の塊もなくなりました。
  食べ物は好きな物を少しだけ食べるように心がけています。気の持ち方次第で下痢もダンピング症候群も乗り越え、いつの間にか末期といわれた癌の塊も消えてしまいました。

flower2 ドクターから一言
  神経性下痢症といわれるように、気の持ち方で便通も変わるものです。漢方では、気というものは血(血液循環)と水(水分代謝)を支配して体内を調節するといわれます。諸検査で異常がないとのこと、これからもますますお元気で。

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