アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 313号(7/'08)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 腸 閉 塞
flower1 マッサージの効果
神奈川県 Yさん (68歳)
  平成6年4月、胃癌で胃の中央部を3分の2切除しました。翌年の正月、激しい腹痛に襲われて慌てて病院に行くと、腸閉塞と診断され、即、入院となりました。それ以来、腸閉塞が起こりやすくなり、術後10年間に7回も入院しました。手術にはなりませんでしたが、鼻から長さ3mのイレウス管が1週間も入ったままの状態には、さすがに閉口しました。入院するたびに仕事や日常生活に支障をきたすのも困りました。
  しかし、次第に腸閉塞が起こりそうな状態がわかってきました。そのときは1日絶食をし、カイロで腹部を温めながら1晩寝ると治まります。
  会報に掲載されている予防法を参考に、毎朝1時間のウォーキングを行い、大建中湯と便の出を良くする酸化マグネシウムを服用し、毎日の排便を心がけました。食事は規則的に時間をかけてゆっくり食べること、腹部のマッサージをすること、などを実行しました。
  その結果、あれほど頻繁に起きていた腸閉塞が、この1年ほどは不思議と発症せず、無事に過ごしています。特に就寝時と起床時に、寝たままの状態で腹部を「の」の字を書くようにマッサージしたのが、私にとって大変良かったように思います。

flower2 ドクターから一言
  7回もの入院は大変だったでしょう。しかし、この体験は、その後の対策に大変役立っています。「の」の字のマッサージや、現在の健康管理法は適切だと思います。これからの暑い夏には、予想外に冷え腹になることもあり、腸閉塞を起こす原因になる場合がありますので、十分注意をしてください。

flower1 基本は食事と運動
滋賀県 Sさん (77歳)
  平成16年12月、滋賀県立成人病センターで早期癌のため、胃の幽門側を3分の2切除しましたが、翌年1月と2月に腸閉塞で再入院しました。退院後は腸閉塞予防のためと思い、食事に気をつけ、運動もしました。特に、腸にガスがたまらないようにし、排便には心がけました。
  食事は1口30回噛み、ゆっくり時間をかけて食べました。術後はおかゆと白身魚、豆腐、季節の野菜だけでしたが、最近は消化の悪いタケノコやキノコ、海藻などを除いて何でも食べられるようになりました。今は散歩を日課とし、1万歩を目標に1時間ほど歩きます。俳句の会に入っているので、句作に頭をひねりながら歩いていると時間を忘れます。
  また、術後から半年ほどは、隣の市営温泉に週1回行き、心身ともに開放感を味わいました。
  また、気分一新に、四国八十八箇所の寺の巡拝を行いました。月に1回、バスに乗って巡拝し、1年かけて回りました。心身の健康を祈り、般若心経を唱えて弘法大師に感謝をささげる毎日を過ごしています。

flower2 ドクターから一言
  最近、皆様の後遺症対策も進み、工夫によって愁訴を克服された人が増えています。食事と運動は基本中の基本ですが、人によっては微妙な違いがあることも事実です。夢は大きく、海外巡拝の旅にもお出かけください。
  夢仰ぐ  巡拝アルファ  会の連れ

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