アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 327号(9/'09)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 腹 痛
flower1 日常生活を書き留める
兵庫県 Hさん (58歳)

  平成17年3月、胃癌で胃の幽門側5分の4と胆のうを切除しました。退院後、自分なりに本を読んだりして食事のとり方を工夫していたのですが、腹痛、下痢、腹鳴などが続き、体重もどんどん減ってくるのが悩みでした。その頃、新聞でアルファ・クラブが紹介されました。会報や書籍で、緒先輩方の体験談などを読み、まずは、自分の体を理解しないと前に進めないと思いました。
  それからは、いつ、何を、どんな風に食べたか、また体調の変化など、日常の生活を簡単に書き留めるようにしました。そうすることで自分の体と向き合え、毎日の生活のリズムを自分の食事に合わせ、ゆっくり・マイペース型に変えていくことができました。
  今では腹痛が起こっても、胃の代わりに腸がしっかり消化してくれているんだと思えるようになり、気にならなくなりました。たまによく噛まずに食べてしまい、食後30分くらい苦しむことがあります。そんなときは、噛むのが少なかったと反省しています。今は日々、仕事も頑張って暮らしております。

flower2 ドクターから一言
  痛みは病気の症状の中で、有力な診断、治療への手がかりを与えてくれるものです。いつ、どの部位に、どんな性質の腹痛があったかがわかりますと、治療にはたいへん役立ちます。しかし、このような記録をつけることは、実際にはなかなかできないことが多く、Hさんの努力の結晶です。


flower1 生キャベツで軽減
東京都 Tさん (78歳)
  平成4年9月、胃と脾臓を全摘し、膵臓の一部も切除しました。術後は12年間も、食事や水分をとると腹部膨満感に襲われ、腹痛、下痢、ガスなどいろいろな後遺症に苦しみました。新聞でアルファ・クラブのことを知り、いろいろな後遺症で苦しんでいる大勢の人の体験談を読み、私はまだ軽いほうだと思いました。
  ある日、テレビを見ていると、生キャベツを食べると腹痛や下痢が治ると解説していました。毎食、生キャベツを100gくらい何もつけずに、よく噛んで食べるだけだそうで、早速、実行してみました。まず、食事の前に生キャベツを食べました。少しずつ、口の中に入れ、最低50回くらいはよく噛みました。キャベツを食べ終えてから、ほかの野菜や魚などを食べ、次にご飯や汁物を食べました。この方法が良かったのかはわかりませんが、生キャベツを食べるようにしてから、いつの間にか腹痛、下痢も治まってきました。

flower2 ドクターから一言
  キャベツから潰瘍を治すビタミンUが見出されたのは、1940年頃のことです。ビタミンUは胃腸粘膜の代謝を促し、痛んだ粘膜の修復をするアミノ酸の一種です。また、キャベツに含まれる繊維は腸管壁を刺激し、腸の働きを高める作用があります。キャベツを食べ続けたおかげで腸の働きが高まり、後遺症が軽減したのでしょう。キャベツには、このビタミンUとビタミンCが多く含まれていますが、どちらも水に溶けやすく、熱に弱い性質なので生食か生ジュースにしてとるのが良いでしょう。

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