アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下はALPHA CLUB 328号(10/'09)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 下 痢
flower1 漢方薬で改善
京都府 Aさん (81歳)
  平成16年1月、胃癌で胃と脾臓を全摘しました。術後、食道と小腸との吻合部が細くなって、食事のたびにつかえました。その苦しさのために、食欲が全くなくなりました。
  食事量が少ないにもかかわらず、2日に1回は起こる下痢に悩まされました。2〜3日も下痢が続くと、せっかく増えた体重が元に戻り、精神的なショックも大きく、主治医に何回も相談しました。しかし、下痢を止める適当な処方が見つからず、全くお手上げのまま、ぐずぐずと5年が過ぎました。
  悩みに悩んで、アルファ・クラブにも相談しました。そのときに漢方薬の話も聞き、早速、漢方医の診察を受けたところ、小建中湯とビタミン剤、消化剤を処方されました。私の体質には小建中湯が合っていたのか、下痢は10日に1回と少なくなりました。本当にやれやれと安堵しています。
  今のところ、下痢が完全に治まったわけではありませんので、この先、下痢と一生つき合って、仲良く暮らすしかないと、半ばあきらめと悟りのような心境になりました。食事量は健康時の半分ですが、何回もよく噛んで、ゆっくりと時間をかけて食べるようにしています。
  80路を過ぎた今、1日1日を大切にし、感謝をして、人生を楽しく無理をせずに生きていきたいと願っています。

flower2 ドクターから一言
  漢方薬の小建中湯は優れた薬です。Aさんの体質によく合っていたようですね。高齢になると、加齢だけが原因ではなく、冷えも加わることで、消化・吸収力などが低下しやすくなります。日常の食生活、特に下痢をした日の食事などを記録し、食生活を見直すことも必要でしょう。

flower1 乳酸菌と番しょう茶で軽減
神奈川県 Nさん (73歳)
  平成15年6月、早期癌で胃の3分の2を切除しました。術後は抗癌剤の必要もなく、ダンピングやその他の後遺症もほとんどありませんでしたが、下痢や便秘になり、体重は術前より10kgほど減りました。
  昨年秋、アルファ・クラブで乳酸菌飲料と便通に関する調和を行うというので参加しました。参加中は体調も良かったのですが、調査終了後、今年になってから下痢が続きました。病院で処方してもらった薬を飲みましたがあまり良くなりません。そこで、アルファ・クラブに問い合わせ、調査のときに飲用していた乳酸菌飲料はヤクルト400だと教えてもらいました。今はヤクルト400と市販のヨーグルトをとり、また、318号の「私の工夫」でKさんが勧めていた番しょう茶も飲んでいます。時々下痢になりますが、今のことろ、調子は良いようです。

flower2 ドクターから一言
  乳酸菌飲料は整腸作用が認められ、最近、急増している食品です。ヤクルトなどは生菌乳酸飲料の中で無脂乳固形分(牛乳から脂肪分を抜いた成分)が3%以上で、1ml中に1000万個以上の乳酸菌数、または酵母数が含まれるようです。番しょう茶も自分に合う飲み方を見極めてください。

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