アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下は、ALPHA CLUB 330号(12/'09)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり お な ら
flower1 気長につき合う
東京都 Mさん (64歳)
  平成16年6月、たまたま、この年から会社で癌検診補助制度が始まったので、軽い気持ちで胃カメラ検診を受けました。その結果、早期の胃癌と診断され、「なんで自分が!」とショックを受けました。
  7月に入院し、胃の幽門側を3分の2切除しました。手術後はご多分にもれず、やせ、食後の胃の痛み、ダンピング症状やおならなどといった後遺症に悩まされました。特におならは、もともと腸が弱いこともあり放屁癖がありましたが、術後はのべつまくなし、止まらないという状態で、われながら閉口しました。
  しかし、蒸気機関車が蒸気を吐いて前進するのと同じで、おならをするたびに全快に向かって進んでいるのだと開き直りました。そう考えてからは、家の中ではおならはし放題、家内もあきらめて何も言わなくなりました。散歩の途中では思い切り気持ちよくブーを連発。ただ、人が大勢いるところではかなり気を使いました。それでも我慢できないときもあり、そんなときは知らぬ顔の半兵衛を決め込んでしまいます。最近はおならを催す回数もだんだんと少なくなってきたようです。
  おならに悩んでおられる皆様も、個人差はあるでしょうが、おならは「日柄もの」と心得て、気長につき合っていくのが良いのではないかと思います。

flower2 ドクターから一言
  手術後5年、何よりもご家族の深い理解があってこそ、一つの悟りを得られたのでしょう。おならは、我慢すると、かえって大きな音で出るものです。気長に、逆らわずに、おならとつき合う心得が、自律神経の緊張を和らげ、おならの発生を減らすことができる一方法といえるでしょう。

flower1 乳酸菌と腹筋運動で減少
茨城県 Mさん (57歳)
  平成14年2月、胃の幽門側を3分の2と胆のうを切除しました。術後の後遺症のことは何も説明がなく、何がダンピング症状なのかも知りませんでした。つかえ、膨満感、腹痛、下痢、便秘などの症状が出てもどうすれば良いのかわからず悩みました。食事量は少ないのに、少しでも食べるとすぐにおなかが張り、ガスが頻繁に出ます。おまけにとても臭いので、ガスが出そうになるとトイレに行くのですが、トイレから出てくるとまた、すぐにおなかが張ってきます。まさに、所構わずといった状態で外出もできませんでした。
  ガスが頻繁に出る原因はよくわかりませんでしたが、おなかには乳酸菌が良いと聞いたので、毎日、ヨーグルトやオリゴ糖入り乳酸菌飲料、納豆などをとるようにしました。また、朝晩、腹筋運動と30分ほどの散歩を続けました。全く改善したわけではありませんが、以前よりもおならの回数が少なくなりました。

flower2 ドクターから一言
  腹筋運動と散歩は、腸運動の働きを高め、おならを減らす基本ですね。ヨーグルトは乳酸菌を多く含み、臭いガスを発生させる腐敗菌を減らすといわれています。また、異常発酵腐敗を抑える活性菌整腸剤の一つにビオスリーもあります。

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