アルファ・クラブ掲載記事   アドバイス 昌平クリニック院長 鍋谷欣市

以下は、ALPHA CLUB 335号(05/'10)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
ひまわり 便 秘
flower1 下剤を飲み和式便座を利用
山口県 Kさん (78歳)
  15年前、胃を全摘し、昨年の2月、今度は胆のうを摘出しました。
  2〜3年前から便秘気味でしたが、最近は本当に頑固な便秘が続いています。薬は酸化マグネシウムのマグラックス250mgを3錠、ラキソベロン2.5mgを隔日に半錠、または1錠を服用しています。隔日に排便がありますが、3日目のこともあります。下剤の量は自分で調節します。
  排便が困難な場合は、洋式便座より和式便座が良いです。個人差があるかもしれませんが、かがんで排便すると、おなかに力が入るようです。最近は和式便座も少なくなってきましたが、おまるを使うのも一法です。また、お風呂の中でおなかを「の」の字に200回くらいさすります。排便がない日は下腹部が張り、気分の良くない1日になります。

flower2 ドクターから一言
  下剤の調整、和式便座の利用はさすがです。腸運動の力が弱まっているのですから、腹部のマッサージを続けるのは良いですね。散歩などもお勧めします。また、洋式便座でも傍らに握り棒などを工夫すると、おなかに力が入るものです。

flower1 目覚めに湯冷まし
大阪府  Hさん (51歳)
  平成20年10月、胃の幽門側3分の2と胆のうを切除しました。
  食事のたびに、どうき、腹痛、下痢などのダンピング症状に苦しめられ、体重も増えませんでした。どんな物を食べれば良いのかもわからず、食事のとり過ぎなのか、食べた物が悪かったのか、腸閉塞のような状態になり、動けなくなったこともありました。食事量や食べられる物を考えながらとっているうちに、少しずつ落ち着いてはきましたが、つい食べ過ぎて横になるときもあります。
  術後は毎日、下痢で、そのうちに下痢と便秘の繰り返しになりました。日がたつにつれ便秘症になり、私なりの工夫をしました。起床後、お湯を沸かし、50〜60度くらいの湯冷ましを作り、コップ1杯ほど飲み、そのあとに野菜ジュース(青汁)100ccと朝食時に緑茶1杯を飲むようにしてからは便通が良くなりました。
  また、食事は『今あるガンが消えていく食事』(済陽高穂先生著・マキノ出版)を参考にしました。今は少しずつ食事療法も緩めながら野菜、フルーツ、魚、発芽玄米などを中心に食べています。中でもバナナは栄養があり、ダンピング症状も起こりにくく、朝食には欠かせません。最近は、ホテルのビュッフェなど、外で食べたいと思う物を少しだけでも食べに行くようにしています。
  便秘症の方、毎日のトイレタイムが短くなりますように、だめもとで一度、目覚めの湯冷ましを数日間、試してみてはいかがでしょうか。
  楽しい術後生活を送りたいですね。

flower2 ドクターから一言
  Hさんの楽しい術後生活を送りたいという、力強い言葉に感服しました。このごろは、いろんな水が入手できますし、朝に限らず、夜、飲んでも良いとか、コップ半分でもよく効くという方もおられます。いずれにしても、便秘は便に含まれる水分が乏しくて起こる病態ですから、水を飲むことは便秘解消の基本ですね。  

→ 「胃を切除した人の後遺症対策」トップへ

Copyright(C) 昌平クリニック.記事の無断転載を禁じます